凡大学生の読める日常

履き慣れたスニーカーで靴擦れする

春一番

暖かい。外は暖かい。呼吸によって春の空気が体に入る。

 

歩く。歩く。歩く。

家にても何もやることがない。

 

暖かい空気にみんな心踊らせて気持ちよさそうに歩く。

走ってる人もいる。

子供達が走り回っているのを見も守るその母親たち。

まるで平和。平穏。長閑。

やわらかい空気が充満する。

 

 

なぜか落ち込む。

自分の生活にはかけ離れた温度。体調を崩すほどの寒暖差だ。

苦手な空間。まさか1時間かけてここへきて

こんな想いになるとは。馬鹿か。

自分を責める材料だけは夥しいほどある。

 

車椅子のおばあちゃんを押しながら散歩をするおじいちゃんとすれ違う。

2人分歩くおじいちゃん。身を委ねるおばあちゃん。

会話はいらないみたい。辿り着いている。

 

苛立ちをよくわからない寂しさが包み込んで、

アイマイな安堵で胸がいっぱいになる。

 

もう、疲れたよ。

バス、電車乗り継いで帰ろう。

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