凡大学生の読める日常

履き慣れたスニーカーで靴擦れする

母親はもう他人

僕の母親は毎日お酒を飲み、酔う。

 

そんな生活をもう20年以上繰り返している。

僕は小さい時からそんな母親が大嫌いだ。

母親は酔うと人格がガラリと変わるし、同じ話を何度もするし、同じ質問を何度もする

よくこんな人と結婚したなと、父親が愚かに見える。

 

小学生の頃、5時に遊びから帰ってきても

もう家には母親の姿はない。次に会う母親はよっている母親。

もう他人。

今日あった事、楽しかった事を伝えることはもう出来ない。

 

中学生、高校生の頃はサッカー部に所属していて

毎日、お腹を空かして家に帰るが

そこにはもうちゃんとご飯を作れる母親はそこにはおらず

焦げた肉(味付けは焼肉のたれ)、べちゃべちゃな米、を毎日食っていた。

 

毎日練習があって練習もしんどくて

「ご飯」くらいしか楽しみがなかった僕は相当しんどくて

 

諦めて自分でご飯を作るようにした。

しかし、そんな僕をみて

母親は寂しくなったのかヒステリックを起こして

「私はいらないの」と泣いていたこともあった。

 

正直、そんな姿を見ても何の「申し訳ない」とかの

感情が起きなかったので

心底嫌いだったのだと思う。

いや、思うというか心底嫌いだ。

 

その辺りから、「酔っている母親」ではなく

「酔っている知らない人」が家にいる感覚になっていった。

 

大学生になりご飯くらいは自分で買って食べられるようになったので

最近、会話を特にしない。

あんな不出来なご飯を食べなくて済んでいる。

たまに、家にいて「ご飯作ったから食べな」と言われてご飯を出されても

もう食べる事が出来なかった。

他人のおばさんが作ったご飯としか思えなくて

「不潔」だと感じてしまった。

酒を飲み酔っ払っている母親が嫌いだったのに

いつの間にか母親、本人が嫌いになっている。

 

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